アドオンでの言語変数

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言語変数とその使用方法についてはこちらをご覧ください

言語変数を使用すると、CS-Cartのアドオンの翻訳(多言語化)を行うことが出来ます。
CS-Cartでは言語のテキストは、PHPコードやSmartyテンプレートファイルに直接記述されていません。言語を表示する際には特別な関数が呼び出されます。言語変数の名前が関数に渡され、ユーザーの環境に応じた言語でテキストが返されます。

アドオンの言語変数はPOファイルに保存されています。
POファイルは言語ごとに別々のフォルダにあります:var/langs/[言語コード]/addons/[アドオン名].po

たとえば、「アクセス制御」アドオンの英語翻訳のPOファイルはvar/langs/en/addons/access_restrictions.poにあります。

POファイルのファイル名は、app/addons/<アドオン名>にあるaddon.xmlの<id>セクションの内容と同じでなければなりません。

この記事では、アドオンのインストール、アンインストール、またはアップグレードの際に言語変数がどのように処理されるかについて説明します。

アドオンのインストール時

アドオンがインストールされると、そのPOファイルが分析されます。
使用可能なすべての言語の言語変数の値がlanguage_valuesテーブルに書き込まれます。
このテーブルは次のフィールドで構成されています。

  • lang_code —言語コード
  • name —プレフィックスなしの言語変数の名前
  • value —指定された言語コードの言語変数の値

POファイルの値もoriginal_valuesテーブルに入れられます。
構造は次のとおりです。

  • msgctxt —POファイルのmsgctxtと同様に、プレフィックス付きの言語変数の名前。
  • msgid —POファイルのmsgidと同様に、翻訳元の言語変数の値(原則として英語)。

アドオンの使用時

言語変数が初めて__関数で使用されるとき、その値はlanguage_valuesテーブルから取得され、キャッシュされます。以降、値はキャッシュから取得されます。言語変数は、CS-Cartの汎用キャッシュの一部です。キャッシングメカニズムは、CS-Cartの設定に依存します。

管理者は、管理パネルで言語変数の値を変更できます。これらの変更は、language_valuesテーブルの値フィールドに記録されますが、original_valuesテーブルは変更されません。

言語変数を管理パネルからのPOファイルにエクスポートする場合、msgtxtMSGIDの値はoriginal_valuesから、msgStrの値はlanguage_valuesから取得されてエクスポートされます。

アドオンのアップグレード時

アドオンがアップグレードされると、アップグレードパッケージ内のPOファイルが分析されます。新しい言語変数は追加されますが、既存の言語変数は更新されません。これは、CS-Cart自体のアップグレードの際にも適用されます。

アドオンのアップグレードパッケージの作成についての詳細についてはこちらをご覧ください。

アドオンのアンインストール時

アドオンがアンインストールされると、POファイルが分析されます。アドオンのすべての言語変数がoriginal_valueslanguage_valuesがテーブルから削除されます。また、言語キャッシュからも削除されます。